誇りある君は、義のために血を流すことも厭わない。
其は命かけること。ゆえにこの魂は獅子の如く。
失うことを恐れずに君は前を向け。高みに輝く夢を掴め。
かつてそう呼ばれた者たちは、奈落の只中でも空を見上げた。
望まぬ未来が待ち受けようと、覆すべく瞳逸らさない。
まずは前回のおさらいから。
未来を助けるために繋いだその手を離した響。
しかし一度離した手はもう掴めない。
てっきり暴走するもんかと思っていたが、ギアが解けてしまった。
響は何かあっても自分の目で確認するまでは諦めないタイプかと思っていたが、よくよく1期を思い出してみると精神的にはそれほどタフではなかった。
そうでなくても自分の大切な居場所が失われてしまえば、誰でも折れてしまうだろう。
傷心して動かない響を襲うノイズ。
そこに駆けつけるのは当然我らがSAKIMORI。
そして、
クリスちゃん!!
すげぇ!クリスちゃん活躍してるよ!
最近可愛いだけで
しかしクリスちゃんはノイズと戦いながら苦しんでいた。
「なんだ悪いのはいつも私のせいじゃないか・・・」
少しずつ大切なものが蝕まれ、壊されていく。
それをやったのは誰か。
その原因を作ったのは誰か。
それは自分自身。
かつてフィーネに言われるがままにソロモンの杖を起動させてしまったがために、色々なものが崩れて行く。
その事実に気づき、何を思うのか。
自分にとって一番大切だったものを、暖かかったものを、守りたかったものを失ってしまった。
中学時代、ツヴァイウィングのライブ会場での事故以来、いじめ(にしては度のすぎる誹謗中傷)を受けさらに父親までもが失踪した響を救ったのはきっと未来だったのだろう。
公式では語られていないが、想像に難くない。
響は自分の居場所から、日常から手を離してしまった。
一方で、ウェル博士によって今回のことの顛末とマリアがフィーネだというのは狂言であったことが明かされる。
なんて綺麗な顔してやがるこの博士。
そして今回ある意味最大の問題シーン。
クリスちゃんとSAKIMORIのデート。
クリスちゃんからまさかの「奢るぞ」 宣言。
OTONAからお小遣いもらってたのかーそっかー良かったねクリスちゃん。
というのは冗談でさすがに身を危険にさらして戦っているのでちゃんと給与として国から支払われているのだろう。
二課のOTONAたちがその辺をうやむやにするとは思えないので、奏者三人に対してはそれなりの額が支給されていると思われる。
もしかすると協力員ということになっている未来にすら支払われている可能性がある。
しかしクリスちゃんの「そんなんだからそんななんだよ」は、
「そんな(飯食わないとか言ってる)から(胸が)そんななんだよ」
にしか聞こえない。
実際にはそうカリカリするなって言いたいのだろうけれど。
クリスちゃんが翼を呼び出したのは話をするためだった。
目的は同じはずなのにチームとして一丸となっていない、いつからこうなった?と。
確かにそれは嘘ではないのだろう。
色々なことがあって、どこか不協和音にも似た不和があるのは見て取れる。
でも本当に話したかったことは、今後響にどう接していったらいいのかとか自分の感じている罪悪感や後悔についてだったんじゃないだろうか。
そういうのを腹割って話し合いたいと思っていたのではないか。
しかし翼は、腹を割って話したいのならいい加減名前で呼べと切り捨てる。
確かにクリスちゃんはお前とかこのバカとしか呼んでいない。
仲良くなるにはまず名前で呼ぶことから。
これは管理局の白い悪魔も言っている。名前を呼んで、と。
しかしですねSAKIMORIさん。
この反応を見るに、名前で呼ばないのは信頼しきれてないからじゃなくて、
単に今まで友達いなかったから照れてるだけだと思いますよ。
マリアがフィーネでなかったこと、2人が米国政府と交渉しようとした事実をしって戸惑いの隠せないキリシラ。
しかしマリアは力が必要だと、力が無ければ正義は為せないと博士を肯定する。
それは力で弱者を抑え込むことを意味していた。
二課の面々もギスギスし始めているが、こちらはこちらで分裂しそうな勢い。
これで実質的に博士がトップに立って舵取りをすることになった。
計画の軌道修正に忙しくなりそうだ、なんて結構なイヤミだ。
しかし博士、来客の対応?
このタイミングで来客とくれば―――
ですよねー。
未来さんがあんな爆発如きで死ぬわけないじゃないですか。
衝撃的な引きだったので気にしてた人は多かったですが、BAKUSANしたと思ってた人は雀の涙ほどだった未来さん。
未来はシンフォギアにおける一般人代表であり、響にとって唯一とも言える日常との接合点なのでそう簡単に失われてはいけない。
まぁシンフォギアの一般人を現実世界に当てはめると全く持って一般では無さそうな気がするけれども。
(シンフォギアにおける一般人の定義は「戦場」を「せんじょう」と読む人というのが通説)
二課では発見された未来の通信機の記録から未来が生きており拉致された可能性が高いと推察。
最初は司令の説明だと、通信機が爆風で吹っ飛ばされても同じようになるんじゃね?と思ったが通信機が壊れるまでに数分間の時間があるので自然ではないと判断できる。
未来生存の可能性を知って、酷く沈んでいたのから一転元気を取り戻す。
そしてそこから始まる、
謎の鍛錬タイム!!
しかもOTONAが歌い出す!!!
なんだこれwwww
ちなみにおっさんが歌ってるのはこれ。
途中で響も歌い出すが、まさかのカバーである。
なんだよこの師弟wwwww
クリスちゃんも言ってるけど、ホントに大丈夫かこれwwwwww
響の体操服がめくれないのが気になるが、気にしてはいけないのだろう。
クリスちゃん全然ついていけてねぇwwwwwwwwwww
境遇的にはクリスちゃんが一番酷かったはずなのに、一番女の子してるってどうなんだよwwww
逆に考えると修行や鍛錬、戦闘訓練なしにギアを纏って戦えてるクリスちゃんはかなりのハイセンスなのかもしれない。
響は前作から修行を受けているから良いとして、SAKIMORIが平常運転ということは同じような修行をしたことがあるのだろう。
しかし牛をサンドバッグにして鍛錬する女子高生ってイヤだなぁw
司令と響がもやは父娘にしか見えない。
何も知らない人に親子だよって説明したら普通に信じそう。
クリスちゃんの独白の、「ここは暖かすぎる」がギャグにしか見えない鍛錬シーンに不穏な影を落とす。
未来を助けたのはマリア。
マリアはミクにセレナを重ねていたが、これが何かの布石になるのだろうか。
未来はどうして自分を助けたのかを尋ねるが、セレナを重ねた以外に特に理由は無い。
しかし目の前の命を救おうとしない者には誰も救えないだろう。
未来を救ったのはマリアの意思だが、それ以後は博士の指示で連れてきていた。
マリアは未来とは初対面だったのでただの一般人だと思っているが、博士はそうではない。
彼女が響と一緒にいるところを目にしている。
「少しお話でもしませんか?きっと貴女の力になってあげられますよ」
先週までの顔芸マスターとは思えない爽やかな笑顔。
博士は未来のことを詳しく知らないだろうが、未来を使ってよからぬことをしようと企てているのは明らかだ。
キャラによっては博士の無駄な爽やかイケメンっぷりに陥落される展開もあるかもしれないが、未来さんはガチレズだからそういう展開はないだろう。
薄い本ならあるかもしれないけどな!
マリアがフィーネでないことを知った切歌は自分がフィーネの器になったことを確信する。
自分が消えてしまうことを恐れるが、調はそんな切歌の様子に気づかない。
米国所属艦艇からノイズが出現したため応援要請が届く。
響も出撃しようとするが、クリスちゃんがそれを止める。
「お前はここからいなくなっちゃいけないんだからよ」
響のことを心配してるのは間違いない。
自分にとって、翼にとって、響という居場所の大切さをクリスちゃんはきっと分かっている。
でもクリスちゃんの言い方は別の意味があるように思えてならない。
自分ならここからいなくなってしまっても良い、と。
キャーブドウさーん。
力を振るうことを決めたが、人間そう簡単に割り切れるものではない。
どれほどの覚悟を決めようと、唇を強く噛み締めなければ流がす血に耐えられない。
マリアはセレナの意思を継ぐと言った。それは弱い人を守ること。
しかしそのために血を流すことは本当に必要なのか。
前に進むためにマリアが苦しんでいるのだとしたら、きっとそれは間違っている。
調は迷わない。
その望みはマリアを助けること。
力が必要なら剣となり、間違っているのならその道を問いただす。
変身シーンキター。
ヒールのローラーが初登場。
今まで滑ってるシーンはいくつかあったのでローラーが付いていることは分かっていたが、随分と厳ついのが付いてた。
ブリッジ状態でくるくる回ってるのにはちょっと笑った。
調べが以前響と戦ったときに、シュルシャガマはその見た目に似つかわしくない高い汎用性を持っていると述べていたが、なるほど確かに。
足底のローラーによる高い機動力と、広い攻撃範囲、盾としても機能する巨大な鋸、遠距離攻撃も可能でかつ手数も稼げる、自由には動けないだろうがある程度空中でも軌道制御ができる。
すげぇな鏖鋸!!
そしてキリちゃんの援護もキター。
と思ったら違ったああああああああ。
アンチLiNKERとか博士すげぇもん作ってるな。
投薬されたアンチLiNKERの効果でギアを維持できない調。
そんな調に切歌は思いの丈を打ち付ける。
自分が自分でなくなってしまうかもしれない。
そうなってしまう前に何か残したい。
自分が生きた証を、調との思い出を世界に残したい。
だからそのためには、博士のやり方に従うしかない、と。
とかいう切ないシーンやってたら海中からロケットが出てきた。
当たり前のように潜水艦から奏者を打ち上げて出撃させるシステム搭載してる二課はなんか間違ってるぞwwww
出撃前に打ち合わせていたのか、すぐさま散開して各個制圧の形へ。
うーん。
クリスちゃんはちゃんと仕事してるし、 アンチLiNKERのことなんて知らないからしょうがないのだがギア纏ってない相手になんとも情けなく見える絵である。
そして安定のSAKIMORI。
不意打ちとはいえ完全に切歌を圧倒。
何気にSAKIMORIは対人(奏者)で強いよね。
しかもこれで全然仕事してないマリアが強いということが間接的に証明された。
2人の登場で状況は圧倒的に二課有利に。
しかし博士は余裕の表情。
「ならば傾いた天秤を元に戻すとしましょうよ。出来るだけドラマティックに。できるだけロマンティックに」
博士にはまだ切り札が残っている。
マリアはまさかあれを!? なんて言っているが、出てくるモノなんて一つしかない。
神獣鏡の聖詠とまばゆい光。
そこにいたのは―――
未来さんだああああああああ
うん、未来さんが拉致られてたのが分かった段階でこの展開は読めてた。
読めてたがそれでもやはりインパクトはある。
なぜならシンフォギア世界における一般人代表である未来さんがギアを纏ったのだ。
それの意味するところは必ずしも明るい未来ではない。
そしてこのレ○プ目である。
しかし未来さんレ○プ目違和感ねーな。
今回も先の気になる引きで終了。
未来がマリアに助けられるまでは完全に予想通りだったが、ギアを装着するとは思っていなかった。
未来がどのような経緯でギアを纏ったかが気になるところ。
ありえるパターンとしては、
- 博士の「お話しましょう」で洗脳された。
- 博士に誘導されたが、力を欲して自分の意思で戦うことを選んだ。
瞳のハイライトが消える、いわゆるレ○プ目なので1.が本命だろう。
隠し持っていた便利な聖遺物か薬物でも使ったのかもしれない。
それならまだいいが、まずいのは2.の自分の意思で選んでいた場合だ。
未来が響を守れる力を求めていたことは分かっているが、それを手に入れるということは真っ当な、ただの人間であることをやめるということだ。
響にとっての日常が未来であったように、未来にとって響は日常から切り離されてはいけない存在だった。
それが引き裂かれてしまうというのなら、自分には日常は必要ないと、ありふれた世界から決別してしまったことになる。
どちらにしても未来は力を手に入れてしまった。
それは響が(死を除けば)最も望まなかったことだろう。
果たしてその行く末はどこに。
ところで未来さんどうやってギア纏ったんですかね?
可能性としては適合者だった、LiNKERぶっこんだ、融合しちゃった、の3つだけれども。
適合者の可能性は低いかなー。
融合させるのも人質として使うことも考えたらリスクが高いのでまずないだろう。
LiNKERぶっこんだのが本命だと思うがどうだろう。
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