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2013年9月9日月曜日

戦姫絶唱 シンフォギアG EPISODE10 「喪失までのカウントダウン」 感想

たとえ枯れても、温もりが残しえるものはきっとある。

ひたむきな願いは祈りとなり、想いは激突してを流す。

この拳も命もシンフォギアなら、未来に捧げるに相応しい。


また会う日などないと知るに、笑顔の「サヨナラ」は唄えない。

あとのすべてを仲間にし、ナミダしてその道を駆け抜ける。


まずは先週のおさらい。




小日向未来は改造人間である。


その一個に全てが集約されたアバン。
問題は未来さんが適合者なのか薬漬けなのか本当に改造人間なのかだ。
改造人間にするのはリスクが高いので薬漬けが本命だろう。
適合者はメタ的にないかと思われる。




OPも侵食してギア纏った状態で登場。
特有の16分割はそのままなのでブドウさんが削除された。


しかし予想通りヘッドギア?はバイザーの模様。
というかむしろバイザーにならないと思ってた人はいないだろう。
もうどこぞのビーム脳の親戚にしか見えない。




新しいシンフォギアが実装されたので解説約のBB・・・マム(17)が力の2号と共に登場。
え、なに?このオスプレイ操縦席の下に空間あるの?



「使い時に使ったまでのことですよ」

マムに神獣鏡を人に纏わせたことを糾弾されても悪びれた様子のない博士。
鼻歌でも歌ってそうな顔である。




そして始る博士の回想という名の経緯説明。

「少し、お話でもしませんか?きっと貴女の力になってあげられますよ」

どんなに爽やかな声色で話しかけても視聴者は博士が顔芸マスターのセクハリスだということを知っているので騙されることはない。

でも未来はそんなことは知らない。
知らないから、




「私の・・・力?」

FIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIISH.
めっちゃ釣れた。いや釣られた。
しょうがないよね、未来さん力が欲しいもの。
響を守れない、守られるだけの自分の無力感に打ちひしがれていたのだから、力というワードに反応せざるを得ない。




「そう、貴女の求めるモノを手に入れる力です」

そう言って博士が渡したペンダント。
すでにこれが神獣鏡のものだということは分かっているが、未来は知っているのだろうか。
SAKIMORIやクリスちゃんとの付き合いもあるので知っていてもおかしくはないが、響はペンダントをしていないのでこれが聖遺物だということはこの時点では知らない可能性もある。

まぁ知っていようと知っていまいと関係なく、




小日向未来は改造人間である!


どうみても改造されてる。
ケーブルが刺さってるのはまだいいけど(良くない)、頭はアカン。
どうみても穴あいてるでこれ。




「リディアンに通う生徒はシンフォギアへの適合が見込まれた装者候補達。つまり貴方のLiNKERによってあの娘は何も分からぬまま無理やりに・・・」

マムリディアンのこと知ってたのか。
やはり博士は未来が響の友人であることを知っていた。
未来を装者にしたてあげることができなかったら人質にする気があったと見て間違いないだろう。

しかしこの絵面はどうなんだ。
セクハラのいつものことだからいいとして、なんで下着を着けたまま溶液に使ってるんだろう?
あれか、濡れ透けフェチなのか。



「ん、ん、んーちょっと違うかなぁ~。LiNKER使ってホイホイシンフォギアに適合できれば誰も苦労はしませんよ。装者量産し放題です」

なにこの博士むかつく。
リズムに乗ってんんーとか言っててむかつく。

言っていることは正しい。
LiNKERで簡単に装者を作り出せるのならわざわざ未来を使わないでも、その辺で適当に拉致してさっさとフロンティアを起動させてしまえばよかった。
だが現実はそんなに簡単じゃない。

じゃあどうして未来はギアを纏うことができたのか?
それは、





「愛ですよ!」




そっかー愛かー。
愛ならしょうがないなー。




「なぜそこで愛ッ!?」



おかしい、真面目な話をしていたはずなのに博士の突拍子もないボケとマムの切れ味のあるツッコミによる漫才が始った。
というか博士が愛とか言ってもうさんくさすぎてやばい。




ご満悦博士。
やばいくらいに麗しい!とか言ってるけどやばいのは貴方の顔です。
なんでこの人嬉しくても悔しくても顔芸するんだろう。
強いられてるんだろうか。

しかしこの愛という発言、本当なのか嘘なのかは分からないがどうにもはぐらかされてる気がする。
本当に愛による奇跡で適合係数の壁を越えた可能性はある。未来さんガチレズだし。
LiNKERの大量投入で1回こっきりの消耗品、可能性としては十分にある。
今回たまたま手に入った素体が未来で人質にも使えたというだけかもしれない。

はてさて真相はいかに。




とかなんとか上空で夫婦漫才やってる一方、地上では未来が吼える。
初登場時はなんか足だけごついヒョロっとしたイメージだったが、アームドギアを形成して良く分からん紐も出てきたのでバランスの取れたデザインに。
相変わらずヘッドギアはダサいけどな。

アームドギアはなんかごっつい棍棒みたいなの。
あれ、たしかクリスちゃんが1期で響が1ヶ月ぐらいでアームドギアを形成しそうなった時に驚いてたけどどうなんだこれ。
未来は普通にアームドギア形成してるぞ。



ちなみに後頭部にはしっかりと怪しい機械が取り付けられている。
しかもキュイキュイいってるのでどうみても脳になんかしてますねこれ。




「あの装者はLiNKERで無理矢理に仕立てられた消耗品。私達以上に急ごしらえな分、壊れやすい」


拘束されてる調が唐突に解説役に。
というか未来が改造?されてたことは知ってたのか。
知っていれば確かに博士のやり方には付いていけないだろう。
しかし装者相手だからとはいえ全然抵抗する気がないのね。




「行方不明になっていた小日向未来の無事を確認。ですが・・・」

「無事だと!?あれを見て無事だと言うのか?だったらあたしらはあのバカになんて説明すればいいんだよ!」


動揺しているのは皆同じだろう。SAKIMORIといえど例外ではない。
それでもクリスちゃんは響のことを気にかけている。
口は悪いし、行儀も悪い、友達のことを名前で呼べないクリスちゃんだが仲間を思う心はだれよりも真直ぐだ。




しかしそんな気遣いも動揺も無関係。
未来は戦闘形態へと移行する。

やっぱりそのバイザー閉じるとどこぞのビーム脳にしか見えない。
おっぺっぱ。




「こーゆーのは私の仕事だッ!」

それに対抗するのはクリスちゃん。
仲間のために自ら汚れ役を買って出る。
本当にイイ娘です。

調は抵抗する様子もないし、ギアも纏っていないので問題ないと判断。
たとえ何かしようにもギアを纏っていないのであれば敵戦力にカウントする必要もない。




「隙ありッ・・・じゃないデスね・・・」

2人の交戦開始に翼が気を取られた隙に離脱しようとしたキリちゃん。
しかしSAKIMORIがそれを許すはずもない。
圧倒的な実力差である。




「すまない、雪音・・・」

クリスちゃんが汚れ役を買って出たのに気づかないほど愚鈍なSAKIMORIではない。
ファミレスでは釣れない態度で接してしまったが、決してクリスちゃんを信用していないわけではない。




逃げる未来に追うクリス。
神獣鏡はシンフォギア初のホバータイプの模様。
SAKIMORIがたまにホバー移動や滑空をしているが長時間長距離をホバー移動しているのは見たことがない。
回避性能も高く、水平方向への機動力はかなりのもののようだ。
地形を選ばないので、機動力としては天羽々斬・シュルシャガマよりも上と考えて良いだろう。




「脳へのダイレクトフィードバックによって己の意思とは関係なく、プログラムされたバトルパターンを実行!さすがは神獣鏡のシンフォギア!それを纏わせるボクのLiNKERも最高だッ!」


自画自賛乙です博士。
しかし未来は戦闘経験なんて当然ないので戦えないと踏んでいたが、どうやらオートで戦ってくれるらしい。
そのためにも脳へと直接接続している模様。えぐいなぁ。

しかしオートパイロットではエレガントな量産期に勝てない。




「それでも偽りの意志では、あの装者たちには届かない」

マムがいいこと言った。



(何言ってんのこのオバハン)

そんな顔してる。
先週は顔芸が大人しかったからここぞとばかりに顔芸を挟んでいる博士。




ところでマリアさん。
なんで貴女がマムの言葉でダメージ受けてるんですか?
偽りの意志なんですか?
そんなのいいからしっかりヘリ操縦しててください。




「イチイバル、圧倒しています!」


フラグにしか聞こえない。
クリスちゃんは対人戦弱いんだよ!
弾当たったら倒せるノイズにしか勝てないの!




今週の普通の美少女。
未来がギアを纏ってしまったので、この場に普通の人間は調しかいない。
状況的にはフィーネ団から飛び出してきただけで、2課側とはまだなにもないのだがなんか凄い落ち着いて状況を見てらっしゃる。




あれーなんか普通にクリスちゃん勝っちゃったぞ。
しかも最後はミサイルで逃げ道をふさいでから正面にガトリング斉射とかちゃんとしたコンボ使ってた。
やはりオートで戦えるとはいえ、戦闘経験のない未来さんでは高いバトルセンスを持ったクリスちゃんには勝てないということなのか。




「女の子は優しく扱ってくださいね。乱暴にギアを引き剥がせば、接続された端末が脳を傷つけかねませんよ?」


やはり脳まで改造されていた。
しかし女の子は優しく扱ってくださいとかどの口が言うのだろうか。




今度は再起動した未来のターン。
形状の変化したアームギアから拡散ビームを放つ。

が、クリスちゃんは華麗にこれを回避。
さすがハイセンス。
修行には付いていけなくても実戦では大体なんでもできる。




しかし回避した先がまずい。
すぐ後ろにはギアを纏っていない調。
次の攻撃をクリスちゃんが回避してしまうと調に当たってしまう。

そうなると生身の身体ではとてもじゃないが耐えられない。




当然そんなことは未来には関係ない。
オートで動いているのでもっと関係ない。

ギアの形状も変わってどう見てもやばいのをぶっぱしてくる雰囲気。
歌もクリスちゃんのキャラソンから未来の歌に変化。




「デェェェェェェェェェェスッ!!!」


え?
あ、うん。
良く分かんない。

良く分からないがきっとDeathしちゃうような技なんだろう。きっとそうだ。




そのDeathな技の名は流星。
流星といえば未来と響は2人で流星を見に行く約束を1期でしていた。
1期のときにはその約束は果たされなかったが、響の回想で見に行っているシーンがあるので1期2期の間で見に行ったのだろう。
そんな響との思い出、愛をこめた技に違いない。

未来さんガチレズだから間違いない。




対するクリスちゃんは調を守るためにもリフレクターでガードすることに。
つーかイチイバルって防御技あったのか。

調べてみるとどうやら1期で絶唱したときのサテライトキャノンはリフレクターでエネルギーを収束させて撃っていたらしい。
カ・ディンギルの一撃を逸らしたのもこれだとか。

すげーなイチイバルとハイセンス。

そして未来さんの歌が重い。




すさまじいゲロビである。
やはり未来さんもビーム脳に侵されてしまったのか・・・




「 調、今のうちに逃げるデス!消し去られる前に!」


クリスちゃんが盾になっているとはいえキリちゃんは気が気ではない。
当然早く逃げるように言うだろう。
しかし消し去られる前に、とはどういうことなのか?
まるでクリスちゃんじゃ耐えられないのが分かっているかのようだ。

ちなみに逃げようとしても弾かれたビームに当たる可能性が高いので、ぶっちゃけ移動しない方が安全だ。




しかし調は動かない。
分かっているのか、それとも肝が据わっているのか。
つーかこれ普通にキリちゃんのこと無視してるようにしか見えない。




「イチイバルのリフレクターは月をも穿つ一撃すら偏向できる。ソイツがどんな聖遺物から作られたシンフォギアか知らないが、今更どんなのぶっこまれたところで・・・ってなんで押されてんだッ!?」


さすがクリスちゃん分かりやすい解説と実況ありがとうございます。




「無垢にして苛烈。魔を退ける輝く力の奔流。・・・これが、神獣鏡のシンフォギア」


さすが今週の美少女。
何言ってるのか分からない。




リフレクターが分解され、シンフォギア本体にダメージが通り始める。
熱?でイチイバルの装甲が溶けそうになっている。

つーかガンダムXのシールドみたいなことになってる。




クリスちゃんのピンチに颯爽と助けに来るSAKIMORI。
さすが盾に定評のある剣こと天ノ逆鱗だ。
つーかこの技もう完全に盾としてしか使ってないよね。




しかしいくら盾に定評のあるTSURUGIであろうと聖遺物の力である以上神獣鏡には無力。
防いでは壊され防いでは壊されを繰り返し、横に避けることもできずこのままで追いつかれてしまう。




未来さんのビーム脳も加速していよいよヤバイ。




しかしそこは我らがSAKIMORI。
逆鱗を坂にして横ではなく上に避ける。
これならば速度の低下も少なく、追いつかれない。

さすがのSAKIMORIだ。
なんだか良く分からない技の使い方には定評がある。
サキモライザーの騎刃ノ一閃とかな。




なんとか難を逃れたSAKIMORIとクリスちゃん(+美少女)だが、状況は好転していない。
未来はそのまま追撃をしようとするがキリちゃんが調が、仲間がいるから攻撃をするなと割って入る。



「仲間と言い切れますか?僕達を裏切り敵に利する彼女を、月読調を仲間と言い切れるのですか?」


うん、正論だね。
間違ってないよ。
でもその顔はどうかと思うの。




そしてこちらがその裏切りの被疑者。
いやーこれはもう完全に寝返ってますね。
最初から二課側だったと言われても違和感がない。

まぁそれもこれも全部正論ぶちかましてる顔芸博士のせいですが。




ウェル はかせ は ノイズ を しょうかん した !


便利すぎるソロモンの杖。
無限にノイズを召還・制御できるのでチート臭い性能になっている。
さすがは完全聖遺物ということか。

ノイズに対処できるのが実質装者だけである以上、ソロモンの杖を使えばいくらでも二課を足止めすることができる。




「ソロモンの杖がある限りバビロニアの宝物庫は開きっぱなしってことか」


ソロモンの杖はクリスちゃんにとっては苦い思い出。
自分がフィーネにそそのかされて起動させてしまったがために今も尚人々を苦しめ続けている。




まずは人命救助のためにノイズ殲滅を優先する。
しかしこの技どこかで見たことがある。

特格中に格闘ボタン押せばいいんだよね。ガトリングは出ないけど。




キリちゃんに足止めされて離れて行く未来を追えないSAKIMORI。
キリちゃんを振り切るのは不可能ではないが、それでは調を置いて行くことになってしまう。
ノイズが出ているので生身の調を放置するのは危険だし、フィーネ団の情報も欲しいで確保しておきたい。

つーか調ちょっと傍観者すぎないか。
もはや博士の元に戻る気はないのだろうが、少しもキリちゃんの心配をしていない。
キリちゃんなら大丈夫だと思っているのか、それとも二課が敵とはいえ人間を傷つけるはずはないと思っているのか。




と、そこに立ち上がる水柱。
これは二課の援軍!

ついに主人公・響が出てくるのか?
それとも最終兵器OTONAが出てくるのか!?






アイエエエエ! NINJA!? NINJAナンデ!?


ここでまさかの緒川さん登場。
しかし緒川さんはSAKIMORIに影縫いを教えた経験もある腕の立つNINJAだ。
かのフィーネ相手にそれなりに立ち回ったこともある。

キリちゃんが相手なら倒せずとも負けることはないだろう。




えええええええ!?
当たり前のように幼女調を持って帰ってった。

しかも流水の動きみたいな残像残してる。

まぁ確かに人命救助を優先とする二課の方針には背いていない。
さらにノイズも出ているのでNINJAと言えどここは装者に任せて下がるのは悪くないのかもしれない。

しかし調は無表情でされるがままである。
いくらNINJAがイケメンとはいえ抱えられることにもう少し反応があってもいいんじゃないだろうか。




それどころか普通にお姫様だっこまでされている。
スーツを掴んでいるのでさせられているんじゃなくてされている。
しかし表情変化があまりにも少ない。ダウナー系にもほどがあるぞ。

ところで緒川さんどこ走ってんの?




NINJAすげぇ!!!




そして隙を突きカタパルトを利用して飛び立つSAKIMORI。
もうここカットイン付けて技名も付ければ良かったんじゃないかな。





SAKIMORIの華麗なライディングテクニック。
便利な天羽々斬は滑空することで空中での軌道制御もできるのだ!




しかしキリちゃんも追いついてきた。
すげーなカタパルトで飛んでった相手に後飛びで追いつくなんて。

しかもスラスターが付いてるので空中での軌道変更もできそうだし、接近するためのダッシュにも使えそうだ。
あれイガリマも汎用性高いんじゃね。




そしてキリちゃんの新技。
うん何て書いてあるのか分からん。
「断殺・邪刃ウォttKKK」?

相手を拘束してから巨大ギロチンとは恐ろしい技である。




しかし我らがSAKIMORIが拘束されたぐらいでやられるわけがない。
千ノ落涙の使い方が上手い。

というか5話にクリスちゃんと一緒に拘束されたときにこれ使えば良かったんじゃ・・・




「お前は何を求めて!?」



「私がいなくなっても、調には忘れて欲しくないんデス!」


再び対峙する2人の装者。
しかしこの2人会話ができているようでよくよく聞いてみると上手く繋がっていない。





そんなこんなしてるうちに赤羽根Pが神獣鏡の能力を特定する。
優秀すぎるぜさすが赤羽根Pだ。

神獣鏡の特性は聖遺物由来の力を分解すること。
つまり聖遺物殺しということだ。




ノイズ殲滅を終えたクリスちゃん。
しかし犠牲者は決して少なくはない。

娘と一緒に撮った写真を入れたペンダント。
彼にも帰りを待ってくれる人がいた。居場所が合った。

自分が起動させてしまったソロモンの杖が原因で、無関係だった人々の居場所を太陽を奪ってしまっている。
それなのに自分は暖かい居場所を手に入れている。




「分かっている・・・私が背負わなきゃいけない十字架だ・・・」


全ては自分が引き起こしたことに起因している。
その責任は自分が背負わなければならない。
誰にも押し付けず、誰からも奪わず、自分ひとりで。





そしてもう一つ。
大切な居場所と太陽同士が相見える。



「一緒に帰ろう。未来」



「帰れないよ。だって、私にはやらなきゃならないことがあるもの」



「このギアが放つ輝きはね、新しい世界を照らし出すんだって」



「そこには争いもなく、誰もが穏やかに笑って暮らせる世界なんだよ」

「争いのない世界・・・」



「私は響に戦って欲しくない。だから、響が戦わなくていい世界を作るの」



「だけど未来・・・こんなやり方で作った世界は、暖かいのかな?」



「私が一番好きな世界は、未来が側にいてくれる暖かい陽だまりなんだ」



「でも、響が戦わなくていい世界だよ?」



「たとえ未来と戦ってでも、そんなことさせない!」



「私は響を戦わせたくないの」



「ありがとう・・・だけど私―――



―――戦うよ!」


すれ違うふたり。
未来は確かに正気は無いのかもしれない。
それもでも、響を戦わせたなくない、それは心の底からの本心だろう。

でも同じように、響は未来を戦わせたくない。
未来には、誰かの血も、誰かのための血も流させたくない。




虹花きたああああああああああああああ。


未来は響を戦わせたくない、でもそのために戦えば結果として響も戦わせてしまうことになっている。
話し合えば回避できる展開に気づかないのはやはり接続された端末のせいなのか。




響に未来と戦えるだけの覚悟があるのかと思っていたが、結構なガチバトル。
もはやただ言葉を投げかけるだけでは届かないということか。




響には限界が近い。
これ以上ギアを纏うことは、死へと歩み寄ることを意味している。

それでも響が未来を開放するために思いついた策は、聖遺物の力を分解する神獣鏡の力を以ってして神獣鏡のシンフォフィアを無効化するというもの。
一言で言うなれば自滅させるということだ。

しかしそれは並大抵のことではない。
どうやって神獣鏡の力を使わせるか。
どうやって神獣鏡へと力を導くか。




「勝算はあるのか!?」


司令である以上単なる思いつきで響を命の危険に晒すわけにはいかない。
責任者として、指揮を執る者として、命を預かる者として、そして大人として当然のこと。




「思いつきを数字で語れるかよッ!!」


それはかつて師である彼自身が語った言葉。
響にもこの策がどれだけ無謀であるかは分かっている。
それでもやらなければならない。
全ては大事なものを守るために。

師の教えは弟子に息づいている。
死に瀕しようが、命が形を変えようが、その絆は費えない。




命が掛かっている以上、響にも手加減はできない。
響の目的は未来を助けることではない。
未来と2人、生きて帰ってくることなのだから。




しかし未来さん、というか神獣鏡が予想通りのビーム脳すぎて困る。
それを空中で回避し続ける響も響だ。

というかいつから響は空中で軌道を変えられるようになったんだ。
1期のときはスラスター使うか、ハンマーパンチしないと空中で軌道制御できなかったのに。




マリアはこの戦闘で神獣鏡が放つ輝きを利用し、フロンティアを復活させようとする。
ヘリの操縦以外もできたんだねマリアさん。




戦いは一見動きを捉えさせない響優勢に見えたが、活動時間が危険域に達したガングニールが内側から響を食い破り始める。
もはや死亡フラグは回避できない場所までやってきた。




「・・・違う・・・私がしたいことはこんなことじゃない。
こんなことじゃ・・・


ガングニールに侵食される響。
それは響が戦っているから。

ならば、響は誰のために戦っているのか。




ないのにぃーーー!!!」


響を守りたい。
響を戦わせたくない。
それは間違いなく本当の願い。

しかし願いを込めた祈りが、歌が、呪いとなって響を蝕んで行く。




「誰が未来の身体を好き勝手してるんだ―――」


ガングニールの侵食は全身を駆け巡り、貌にも現れた。
もはや希望的な観測は何の意味もなさない。




ビームの嵐を掻い潜り、響は未来の元へと辿り着く。
容赦のない膝蹴りをお見舞いしていたので腹パンをするのかとひやひやしていたが流石にやめたようだ。




「放して!」

「嫌だッ!さない!もう二度とさない!絶対にッ!!」


手を離してしまったからこんなことになってしまった。
だから今度は、今度こそは離さない。
手からすり抜けてしまわぬよう抱きとめて離さない。




リフレクターによって集め束ねられた神獣鏡のビーム。
それは聖遺物由来の力を中和し、本当の姿を浮き立たせる輝き。 



魔を払う力を受けて、砕け散る鏡。

しかし槍は・・・




束ねられた神獣鏡の光によりフロンティアの封印が解除される。




浮上するフロンティア。
それが意味するものは何か。

そして、




鳴り響く銃声と




裏切り。






ウェーイ。
クリスちゃんが裏切った!
いやこれは裏切りではないはず。
きっとソロモンの杖を起動させた責任を取るために、ここから先は一人で行くつもりなのだろう。

そして神獣鏡のレーザーを受けても(シルエットでは)砕けていない響のシンフォギア。
これの意味するところはなんなのか。
すでに脳まで侵食されているとしか思えない描写なので、次回響が金属になっていたりアクセスッ!した状態になっていても驚かない。
いや驚く。

キリちゃんの中のフィーネがどうなるのか。
NINJAにお持ち帰りされた調の命運は。
そもそもフロンティアとは何なのか。
マリアさんが雑用以外の仕事をする日がくるのか。
次回も目が話せない。

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