行かせないことが守ることだと疑わなかった。
だからこの手は、永遠――それよりも長く握っていたかった。
遠く、遠くに零れていく。君がこの手から零れていく。
あり続けることの苦悩と変わりゆくことの恐怖。
独奏のあるがまま往く道で、天となることも厭わない。
覚悟を決めたと言うマリアに対してもう新生フィーネを演じる必要はないと諭すマム。
そしてその会話を盗み聞きするウェル博士。
その表情から察するにマリアがフィーネでないことには気づいていたのだろう。
今までもカマかけるなどして試していた。
なぜ2人がフィーネが再誕したことにしていたかはOP後の回想シーンで語られる。
目的遂行のためにウェル博士の助力が不可欠で、フィーネ再誕を騙って異端技術の先端があると示すことで彼を引き入れようとしていた。
なるほど博士の知識と技術が欲しかったと。
しかし――――
ただのセクハラ親父にしか見えないですけどいいんですかね?
めっちゃさすさすしとるでこの人。
調の方は無表情だから分かりづらいけど、キリちゃん嫌そうな顔してるぞwww
現代でも顔芸祭りだし、ネタに事欠かない人である。
しかし真面目な話に戻すとLiNKER改良してたりするから技術的なものは確かなのだろう。
オーバードーズしたキリシラの体調を診たりとちゃんと仕事もしている。
まぁオーバードーズ自体こいつのせいなんですけどね。
オーバードーズの副作用も抜けてもう大丈夫と安堵する調とは対照に浮かない顔のキリちゃん。
理由は考えるまでもなく前回自分に起きた変化のためだ。
自分の中にフィーネが目覚めたことに気づいてしまった。
しかし今はまだ魂は塗りつぶされていない。
前作のフィーネの説明だと目覚めた時点で塗りつぶされてしまうのだが、マリアたちは徐々に侵食されていくと考えている。
この違いは一体なんだろうか。
時を同じくして二課でも響のメディカルチェック。
とうとう響本人にも状況が伝えられる。
しかしガングニールが新しい臓器を造っているって物々しいぞ。
これ以上戦えば死ぬことになる(と思われる)状況を突きつけられてもなお元気に振舞おうとする響。
そしてそれをいい加減にしろと諌める翼。
響の方は皆に心配をかけまいとするいつもの空元気だったのだが、翼の言葉で自身の理解が及んでいなかったことに気づく。
翼が泣いていたことからもその真剣さに言葉が出なかったのだろう。
しかし翼は翼で「涙などTSURUGIには不要。なのになぜ溢れて止まらぬ」と何故自分が憤っていて昂っているかを理解できていないご様子。
SAKIMORIと歌女としてしか生きてこなかった翼は当たり前の人としての経験が少なすぎるということなのか。
響のことを仲間としては認識しているが、仲間そして友達として自分の中にいることに気づけていない。
一方マリアたちは神獣鏡とネフィリムの心臓を使ってフロンティアを起動させようとするが―――
結果は失敗。
出力不足で今の状態ではどうやっても起動できない。
なのでマムは博士にこれからの大事な話をしようと持ちかける。
今までの流れからみてもそれは、このまま活動を続けて行こうという話ではないだろう。
それを聞いた博士は、
今週の顔芸である。
今までの顔芸に比べればインパクトは弱いが、他にこんな顔するキャラいねーよww
今週も博士が元気そうでなによりです。
月の公転軌道はNASAおよび米国政府が公式発表しているものにズレがあることが確認された。
これで博士が言ったとおりに月が落下してくるということが確認できたわけではないが、数百年は安定しているという米国の主張が虚偽であることが確実となった。
この情報を元に外交すれば米国の活動は抑制できるし、公的に二課を月落下対策に動かせるのではないだろうか。
月落下の確証が得られればそれを防ぐ名目で異端技術を持つF.I.Sおよびフィーネと手を結ぶこともできる。
そんな中マムの言うこれからの話というのは講和だった。
これ以上テロリスト紛いの活動を続けたところで自分たちだけでは限界であるという判断は正しい。
しかしその相手に選んだのが米国政府。
なんでや、位置把握した際に降伏勧告せずに武力制圧しようとする相手にデータを引き渡す代わりの協力要請なんてどういうことだ。
そもそも米国内で月落下阻止がまともに行われないからテロ活動始めたんじゃないのか。
マリアとマムが米国相手に講和を勧めている一方で響は自身の状態と死への認識の甘さに悩む。
戦えない自分に意味はあるのか?誰かが必要としてくれるのか?
過去の事故により誹謗中傷され存在を否定された響は、自分自身に価値を見出せない。
しかしこのマンボウは一体なんなのか。
深い意味は無さそうだが謎演出である。
またまた場面変わって、居残り組み。
思った通りの味が出たとおさんどん担当は語る。
なんだ調は料理ができたのかこれはポイント高いですよ。
ってカップ麺かよ。
それ化学調味料だから!
狙った味が出ないほうが難しいから!
なんだよ生めん的な、何かって!
しかしこのカップ麺298円らしい。
ごちそうデス!!
298円でドヤ顔してご馳走だなんて・・・涙をさそう。
しかし可愛いなこいつら。
そんなほくほくしたシーンの裏で講和は失敗。
貴方の歌よりも速く銃弾は届くとほくそ笑む黒服たち。
うん、普通にこうなること分かってたよね。
こうならないように最初からマリアがシンフォギアを纏っておくか、キリシラを待機させておく必要があった。
まぁキリシラは帰る場所を守ると言う任務中のはずなので単純に人手不足か。
マリアがシンフォギアを纏っていても取引したいのであれば解除しろって言われるだけなので隠れておく必要もある。
人手不足って辛いね。
とりあえずこの場は博士がノイズを使って2人を助ける。
正確には助けようとしたというよりも講和を邪魔しようとしたというところか。
ソロモンの杖を手放しているので呼び出したノイズの制御を放棄してる可能性もある。
しかしこの博士イケメンやね。
ノイズ襲撃の場にたまたま居合わせた()響は戦おうとするが、未来にとめられる。
響の自己犠牲というか、自分を省みない姿勢は実にヒーローなのだが、当たり前の人間としては未来の方が正常である。
戦えば親友が死んでしまうとなればたとえ状況が逼迫していても止めるだろう。
レズ特有だから未来さんとしては親友じゃないのかもしれんが。
そしてこの顔である。
さっきまでの知的でクールなイケメンはどこいった。
マリアは自分たちの命を狙ってくる米エージェントに対して鬼になれず、傷つけることができない。
マムには優しい娘と言われて、実際そうなのだとは思うがさすがにここまでくるとヘタレという印象が強くなる。
相手は人間なので傷つけたくない、傷つけないようになんとかしよう。
そう考えてアームドギアで戦わずにいたせいで何の関係もない一般市民に被害者が出てしまう。
自分が覚悟を決めなかったせいで、自分で決めたことをやりきれなかったせいで無関係の者が傷ついてしまった。
その事実を目の当たりしてようやくマリアの腹が決まる。
ライブ会場で群集に向けて放ったうろたえるなと言う言葉。
あの言葉は紛れも無く自身へと言い聞かせた言葉だった。
うろたえるな、再び無関係の者達へとその言葉を投げかけた彼女。
もう迷わない一気に駆け抜ける、と覚悟を決めた少女(?)。
目的のためにフィーネを騙り、世界を敵に回し、しかし誰も傷つけることのできなかったマリアの遅すぎる覚悟はどのような結末へと続くのか。
目的のために多くのものを奪ってしまうのか。
奪ってしまったもののために目的を捨てるのか。
願わくば奪ってしまったものとその覚悟が無為とならない結末を掴み取って欲しい。
上部ではファイト一発的な状態の2人。
ギアを纏えば大丈夫だから、と未来に手を離すよう促す響。
しかし未来は手を離さない。
「私が響を守らなきゃ」
その言葉に嘘偽りはない。
親友を助けたい。大切な人を守りたい。
当たり前の感情、当たり前の願い。
でもそんな想いを為すための力が未来には無い。
どんなに祈っても、願っても目の前の現実は変えられない。
そんな親友の姿に響は―――
いつか本当に私が困ったとき未来に助けてもらうから
―――今日はもう少しだけ私に頑張らせて
なにこの聖女。
ギアを纏えば死ぬかもしれない今が困ってないと。
まだ自分は戦えると。
それが強がりなのは分かってる。
困ってないわけが無い。辛くないわけが無い。
死ぬかもしれない、それだけじゃない。
自分はもう人間とは呼べないのかもしれない。
それでも―――自分を守りたいと言ってくれる人がいる。
ずっと一緒にいてくれる人がいる。
だからまだ頑張れる。まだ戦える。
繋いだ手を離し、再び繋ごうと力を手にする。
守るための力も、繋ぐ手も持っている。
それでも、
伸ばした手が届くとは限らない。
いや未来さん確かにフラグビンビンでしたけど。
果たして未来さんは無事なのか。
何故爆発したのか。
もう迷わないと戦う覚悟を決めたマリアと、戦い続ける覚悟の響。
2振りの槍の向かう先にはなにがあるのか。
しかし未来さんが死んでいた場合、響が人間として真っ当なEDを迎えるのは絶望的になる。
響のことを受け入れてくれる純粋で当たり前の人間は未来しかいなかった。
響は自分の太陽を見失うことになってしまうのか。
とりあえずクリスちゃんめっちゃ空気。
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