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2014年4月9日水曜日

神のみぞ知るセカイ FLAG266 「ろまんちっく☆2Night」 感想

サブタイトルはろまんちっく☆2Night.
エルシィのキャラソンだ。

前回がエルハクキャラソンで今回がエルシィキャラソン
残り2話(多分)はなんだろうか。

仮に自分がつけるなら次回は「With…you…」か「キズナノユクエ」で最終話が「God Only Knows」とするだろう。
あくまで自分ならだが。




今週の全てを表している1コマ。
正直今週はこの1コマが全てだと言っても良い。

エルシィが「ラスボス」というのは十分にある展開だった。




エルシィがいなくなったことには気づいていた桂馬だが、全く捜そうとしていなかった。
一応天理にいるかいないのかの確認は取っていたが少々酷くないだろうか。

もっとも捜す方法も当ても無いのでどうしようもなかったし、急にいなくなったことに対して思うところもあったのだろう。




エルシィがなんか凄いこと言ってる。
平然と”時間を止める”とか何言い出してるんだ状態。




ダイジェスト版セカイの顛末。
どうやら時間や空間に関係なく”観測”できるようだ。

”時間を止める”というのも含めてどの程度”干渉”できるのかは分からないが、今の桂馬のいる場所、ひいてはその場所を作り出している(と思われる)エルシィは上位の次元のものと考えて良さそう。
となると以前からちょくちょく出てきていた”何か”の意図、恐らくはより”上位の存在”の意図というのはエルシィのことだろうか。
今のところは他にそれをなしえるだけの存在は登場していない。




状況的にはEDに向かって収束はしている。
しかし情報は出揃っていない。

桂馬が主人公である理由は明かされた。
物語の筋書きと、主人公のやるべきことも明かされた。
一方で”相棒”であるはずのエルシィのことは何も明かされなかった。

メタではあるが主人公である桂馬の相棒が”普通”であるはずはないのだ。
それがゲーム(フィクション)の常であり、神のみにおいては前提となるルールだった。

そしてその答えがラスボスなのである。




桂馬がエルシィに何かあると思っていた最大の根拠は、エルシィが駆け魂隊だということだった。

そもそも忘れられているが駆け魂隊はエリートである。
10年前の大脱走で大量増員はあったが、それでもまだエリートだということは作中で示されていた。
じゃあ何でエルシィみたいなポンコツがそこにいるのかという話になる。

もっともこの点については桂馬が室長に「エルシィと契約した」と伝えているので少々弱い気がしないでもない。
しかし以前エルシィに室長のことを尋ねたときに以下のような発言があった。




「室長のおかげで駆け魂隊に~」の部分は前述の通りだが、室長室の掃除をしていたとのことだ。
エルシィが掃除係だったのは既知の事実だったが、そもそもなぜ室長室の掃除係になれたのだろうか。
家事が得意という設定はあるが、ポンコツすぎるので室長室の掃除係などにはなれそうにない気がする。

そして室長室の掃除係という”縁”がある以上そこに意味があるはずなのだ。




前回エルシィっぽいと思っていたが、本当にエルシィだった。

何度も何度も呼び出されて起こされた、とのことだが意志を持った生物のようなものなのだろうか。
”兵器”と呼ばれていることからも人工物に近いものだと考えられるが詳細は不明。

エルシィがかなり特異な力を持っている様子からするに、文字通り”神”を降ろしているようなものなのかもしれない。




室長仕事しすぎ。

エルシィが室長室の掃除係だったのは目の届く範囲に置いておきたかったからなのかもしれない。
本来であればそのまま見つからないように匿っておくだけのつもりだったのが、桂馬の話を聞いてエルシィに色んな経験をさせたくなったのか。




戦ってしまった。
戦ってしまったからこそ戦いの悲惨さを知っている。

だからこそ戦いのない平和なセカイで多くの人と交わって欲しくなった。
”落とし神”という特殊なバディと共に多くの”愛”を知って欲しかった。

そんな願いもあったのかもしれない。




その願いは届いたのか。

世界はアイで動いている。
エルシィはこの世界が大好きだという。
大好きだから”今回は”終わりだと。

”今回”ってなんだろう。




エルシィは自分の答えを出した。
少々エルシィ側の事情が描写不足なので突飛な印象が残るが、しっかりと答えを示している。

同様に桂馬も答えを手紙という形で示していた。
それだけでは不十分で、自分の言葉で自分の口で伝えなければならない。




どこまで行ってもゲーム。
最初から最後までブレない男・桂木桂馬。

しかしその言葉は2人が出会った時とは全く違う。

現実はクソゲー。
理不尽で不条理なセカイなのは変わらない。
それでも日々起こりうる出来事をクリアしていくゲームは続いていく。

理想のセカイにはなかったゲームは桂馬に様々な可能性を見せてくれた。
桂馬の言葉は、エルシィに対しての最大限の謝辞だろう。


そして食べないと文句を言いつつもしっかりと食べているあたり桂馬は優しい。




全てを終わらせた桂馬にはエンディングが見えている。
そういえば決め台詞を最後に言ったのはいつだろうか。

ユピテル編で1回言ってたような気がする。
最後にもう1回言って欲しいところだ。




”最後に”お願い。
桂馬がエンディングを見ているように、エルシィも結末を知っているのだろう。

最後のお願いということは、消えてしまうのだろうか。
やはり”今回はおしまい”というのはそういうことなのか。

エルシィの最後のお願いは耳打ちされて内容を知ることはできない。
天理へと宛てた手紙の最後といい明かされることはあるのか。




桂馬の表情がいつになく朗らか。
良い笑顔としかいえない。

桂馬とエルシィ、2人のキズナはただのバディとしてではなく、それでいて恋愛関係や友情とも違う、やはり家族に一番近いように感じられる。
エルシィが求めていたのも”家族” だった。


桂馬の返答からするに、お願いとやらはエルシィが何かをするということで間違いなさそうだ。
想像の域を出ないが、やはり桂馬の家族として転生?するという願いの線が濃厚だろう。

それが妹としてなのか、子供としてなのかは分からない。
妹に拘ってきたエルシィだからやはり妹だろうか。




そして契約の首輪は外される。
物語の始まりの証であり、桂馬をクソゲーに縛りつけていた楔。

これで桂馬は解放される。
ゲームクリアだ。




ここから先は世界の命運も攻略も関係ない。
現実を生きる一人の人間としての物語が始る。


ところで作中は11月のはずだが結と天理は寒くないのだろうか。
冬になろうという時期の夜の海は冷たかろうに。




エルシィがラスボス。
この表現が適切なのかどうかは分からない。
しかしFirst is Last.
最初に出てきたモノが最後のモノとなる展開はお約束中のお約束。

最初にストーリーを持ってきたエルシィが、最後にエンディングへの答え合わせをする。
この展開そのものは予想できていた。

しかしエルシィが”兵器”だった点などは少々突飛に思えるのでもう少し伏線なり布石が欲しかった。
と思ったのだが、桂馬がキャラクターとして強力すぎるので下手に情報を出せなかったというのもあるのだろう。
読者の知りうる情報≒桂馬の得られる情報という作りになっているため伏線を張ったり布石を打つとそれについて桂馬を考えさせる必要が出てくる。

またやや強引な対比かもしれないが、エルシィの心情については過去編当初のドクロウちゃんとほぼ同様と考えるのが良いのかもしれない。
300年という時間を生きてきたことでいっぱしのキャラクターとして出来上がっているが、記憶を取り戻した状態では近いものがあるだろう。
桂馬がドクロウに見せようとしていた生ぬるいホームドラマもギャルゲーの本領としてエルシィが体験してきたことだ。

そう考えるとギャルゲー理論で女の子を攻略していくというコンセプトで動いていた神のみぞ知るセカイという世界において、最初に出てきた”物語上のヒロイン”であるエルシィを最後までギャルゲーに則って攻略したと言えるだろう。


残りは恐らく2話、清々しいまでにギャルゲー理論を貫き通した物語の結末はどこに行き着くのか。

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