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2014年1月15日水曜日

神のみぞ知るセカイ FLAG256 「彼方より」 感想

サブタイトルは『彼方より』。
元ネタはなんだろう、候補が多すぎて分からないぞ。
シリーズで関連したタイトルた付けられてるのだが、ここ最近は元ネタありきのタイトルっぽくはないので特に元ネタはないのかもしれない。




動態巨人の設定が気になってしょうがない今日この頃。

前回が過去だったのに対して今回は現代。




柳さん(37)に連れられて白鳥家に到着した結とかのん。
2人は桂馬と女神の事情は知っているが、今起こっていることについては何も知らない。

事情知ってる組って言っても深くは知っていないからあんまり関係ないね。




これが1stヒロインの貫禄・・・!


ゲームで疲れて寝てるのは良しとしても、そのまま膝枕をするのを甘んじて受け入れるとは流石である。
流石であるというかむしろ役得だろうこれは。

絵面的には結とかのんはもっとこのシチュエーションに食ってかかりそうだが結は桂馬の中身が7歳で在ることを、かのんは記憶喪失だと思い込んでいる(後からアポロに真相を聞かされた可能性はあるが)のでそれほど気にしないのかもしれない。




そして事情を知らない大人しい2人組み。
栞の人見知りは今までに分かっていることだが、月夜は人見知りなのだろうか?
初対面の桂馬の横っ面を思いっきり引っ叩いていたような・・・?

それとも基本的には人見知りだけれども自分のテリトリーに入ってきた場合は容赦はしないということだろうか。

それにしても月夜は結と同じクラスなのだから顔ぐらいは覚えてないのか。
授業サボりまくってるから覚えて無さそうだ。
そしてあゆみんこの役得を思う存分堪能しようという魂胆が漏れているが大丈夫か。




よく分からないがじーさんが出てくるだけで何故か安心する。
謎の安定感。




司会進行 鮎川天理


桂馬の”共犯者”でありもう一人のプレイヤーとも言える天理。
そういえば実際にTwitterなどでイベントを行う場合は司会はほぼ天理が務めている。
そういう意図があったのではないかとちょっと勘ぐりたくなってくるなこれは。

天理は1人だけ学校が違うので”はじめまして”だ。
性格には歩美とは小学校が同じだったので(キャンプ後はその保証はないが) 、はじめましてではない可能性はある。
でも交流のありそうな2人ではないし、天理も余計な接触はしないように努めていただろうからはじめましてだろう。




さすが原作者に「天理に司会をさせると進行が遅い」と言われただけのことはある。
この発言の方もやっぱりいつかそうなるという含みを持っていたのだろうか。

そして兼ねてより言われていたように、天理と栞の親和性は高そうだ。
最も、2人きりにすると各々がもくもくとプチプチと読書をするだけになりそうな組み合わせではあるが。




宿主を集めたのは桂馬を現代に呼び戻すため。
過去でドーちゃんが桂馬に説明したのは”こちら側のあかね丸”から桂馬を呼び出すということだけだった。
それだけだと球の力は必要だが、誰でも良いというように受け取れる。

しかし現代では桂馬を呼び戻すために宿主全員の力が必要だと説明されていた。
女神ではなく宿主。

過去に送るのには女神の力が必要だったのならば、呼び戻すのにも同じ女神の力が必要だというのが自然なように感じられるが、そうではないらしい。
あのときドーちゃんが桂馬にあえて言わなかったことがまだ何かあるのだろうか。




決して表舞台に出ることなく10年間準備してきた。
じーさんは桂馬にうららを、その母親の魂を救ってもらった恩義がある。
そして復讐に囚われて大切なものを見失っていた自分も救われた。

それに報いるために桂馬のなすことの裏方として、舞台を整えてきた。

10年という時間は決して短くはない。




とはいえ所詮は人間。
因果律を司っている地獄ならばともかく、一介の人間からしてみれば条件さえ整っていればあとは勝手に事が収束していくのだろう。

あるいは細かいところは全てを知っているであろうドーちゃんが調整していたか。




そして明かされる妹入学の秘密。
同じクラスに妹が編入されるという展開はフィクションでは良くある話だが、現実ではまず起こりえない。
当然そこにリアリティを求めている人はいないとは思うが、そういう”都合良さ”を用意してきたのがじーさんだった。

同じように担任教師という役もそのために用意されたということだ。

全ては桂馬にとって分かりやすい”ご都合主義”のために。


実際この辺りの設定は【主人公が主人公たるための設定】の背景となっている。
ぶっちゃけた話このぐらいの設定であれば”主人公とその関係者だから”で済まされているのが普通だ。
そこを重箱の隅を突くように指摘するのは少々めざといと言えるかもしれない。
とはいえ、全く設定がないならないで胡坐をかいている感が拭えないのもまた事実。
その辺りの按配は好みもあるので結構難しい。

で、神のみがこのメタとも言ってもいい設定をしていたのがいつからかというとかなり初期なんじゃないかと。
単行本の表紙裏の学校案内や初期の頃から10年前というキーワードが出てきていることから考えてもやっぱりいつかオープンにできるように決めておいたって考えるのが自然。
じーさんの設定もかなり初期の頃からあるようなので、やはり桂馬が主人公であることに重きを置いて構築してきたのだろう。




ああ、やっぱり気になりますよねこれ。
結というキャラクターについては男装をしていてこのキャラだからこそ良いという部分は間違いなくあるのだけれど、やはり元のお嬢様然としていた方が良かったというのも分からなくはない。




とはいえじーさんはどうやらどうすればいいかは知っているが、その先の目的は知らない模様。
実際にその計画の全容を知っていて、じーさんに計画の遂行を頼んだのは天理だった。

天理は桂馬に言われたことをやっているだけと言っているが、桂馬は天理に現代に帰還することについては何の説明もしていない。
帰還の詳細については恐らくドーちゃんの方が説明して計画を立てたのだろう。




天理が皆に見て欲しいと取り出した桂馬の手紙。
「その3」は”再会”してから読んでくれと渡した手紙だ。
そこには何が書いてあるのか。

天理の言う、桂馬に言われたこととは何なのか。




一方敵方、リューネさん。
MAD COFFEEって名前は如何なものだろうか。
元ネタがMAX COFFEEなのはすぐに分かるが、MADでも違和感のない甘さがやばい。




リューネといえば勘の良さ。
作劇の都合とも言えるが、重要な時に重要な場所で真相に近づくということはそれだけ重要な役割を負ったキャラクターなのだろう。
敵方だとしても。

ところでリューネさん女神のこと強いって言ってるけど、戦いの神をフルボッコにしてましたよね?





何気なしに訪れたあかね丸で、偶然見つけた怪しい部屋。
偶然とは恐ろしいものだが、ドクロウももうちょっと見つからないように作れなかったのだろうか。

あんまり上手く隠すと桂馬が最初に見つけらないのかもしれないが、重要なアイテムを隠すには少々無用心ではないか。




今回視点変更多いよ!
同時に色んなところで状況が動いている。

ドーちゃんに”お願い”されて新地獄へと移動しているハクア(とノーラ)。
決めた訳じゃないとか言ってるけど、普通に帰ろうとしてるよねこれ。




この軽い感じが実にノーラさんである。
こんな軽いノリでなんとなく動いてそうでいて、要所要所でしっかりと押さえてくる。
キレ者とはまた違う鋭さを持っている。

ハクアとノーラの組み合わせは初期の頃から地獄サイドの話のときはよくあったが、本筋でコンビになるのは初めてではないだろうか。




近距離まで寄らないと動態巨人に気づけないということは、魔術的なステルスでもかかってそうだ。
普通の人間はその存在に気づくことができないのだろう。
 
また、ノーラが普通に動態巨人を指して『兵器』だと言っているが、結構ポピュラーな存在なのだろうか。
歴史の教科書に載ってるとか、或いは現実における戦車のような位置づけだったりするのか。




再度視点変わってリューネさん。
何があるのか気になったから壊してみるなんて怖い人だこと。

一応大切なものがある、ということで魔法で守られていた。


その先にあるのは、



えーと、なんだっけ名前が分からない。
なんか室長の方と通信した機械。




なんと今回過去まで話が繋がった。
登場キャラが多すぎて大変そうだ。

どうやらこの”通信機”で現代と過去との通信ができる模様。




桂馬の方はその通信機の使い方も、何が起こっているかも分かっていない。
実にストレートなわからんでよろしい。




ただこの機械を使って現代に帰ることができる、という情報を持っているだけだ。
その手引きをするのがドーちゃんなのか、女神なのか桂馬には分からない。

実際にはそれをなそうとしているのはそのどちらでもなく宿主たちなのだが、桂馬はそれを知らない。
桂馬にとってヒロインは自分が助けるものであって、助けられるものではないから想像にもしていないのだろう。




ただ見えてきたエンディングに向かって進むだけだ。

過去に戻って舞台を整えるゲーム。
ヒロインを助け、その心を救うゲーム。
誰もが不完全で、それでも幸せを求めるゲーム。

エンディングが見え―――



なかった。

あかんこれ無事に帰還できないパターンや。

とはいえリューネもこの通信機の使い方は分からないだろうから、このまま桂馬が戻ってくるということはないだろう。
最悪のシナリオは通信機が壊されることだが、多分リューネは楽しみたいタイプだから壊したりはしないだろう。


とりあえず今回は登場キャラが多すぎ&視点変わりすぎで情報量の多い回。
逼迫した状況の目まぐるしさと緊張感があった。
過去の問題はほぼ解決し、収束しているが現代はむしろ始ったばかりという状況。
穴あけ作業は完全に省略されたようだが、まぁ下手に接触するわけにはいかないのでカットでも大差ないだろう。

これから桂馬が帰還して話が進むのか、それとも帰還するためにもうひと悶着あるのか。
どっちだろうなぁ。



とりあえずこのリューネさんが可愛かった。

 

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