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2013年12月25日水曜日

神のみぞ知るセカイ FLAG254 「To The Destiny」 感想

サブタイトルは To The Destiny.
意味はそのまんま、運命へ。

しかし省略されている動詞は何だろうか。
go かはたまた come か。
或いは全く違うものかもしれない。




今回は巻頭カラー。
残念ながら表紙はAKBだった。
AKBとか興味ないねん。

しかしこの絵は駆け魂隊2ndアルバムの裏の絵の使いまわしですね(逆かも?)。
横顔のハクアが可愛い。
まぁ漫画家のはずなのにいろいろとアニメ関係の書き下ろしが多い上に24巻とも進行が被って大変だったのだろう。
がんばれたみー。

 

前回白鳥家へ向かおうとする天理を阻んだ麻里さん。
さすが元ヤンママ。
面倒見が良さそうである。

女の子が夜遅くに出歩くのは危ないからね。


ちなみに何時ぐらいなんだろう。




何故麻里さんが都合よく外にいたかというと、どうやら桂馬を探していたらしい。
1日だとゲームを買うためにしょっちゅういなくなる様子。
高校生とは思えないさすがのバイタリティである(ゲームに対してのみ)。

あまりにそういうことが多いから、1日いないぐらいでは気にしないのだろう。
桂馬も多分そういうときに連絡をする性格ではないので”いつものことだ”で済まされている気がする。

いくら言っても聞かない桂馬に麻里さんが諦めた形なのだろうが、自分の若いころのこともあるのであんまり気にしていない可能性も否定できない。




一方巻頭カラーで久々の登場となった悪魔組み。
毎度おなじみだが、相変わらずコイツら馴染みすぎである。




そしてこちらも久々の母親雪枝さん。
この2人はどうしてこんなに母娘感があるのだろうか。

他ではあまり見れない関係性なのでもうちょっと出番が欲しいなぁ。




電話の主はあの人。
もはや隠す必要もなくなったCV.田中敦子ことドクロウ=二階堂。

もう少し正体確定については後回しにするかなーとも思ってたけど、案外さっくり入れてきた。




読者は二階堂の正体が室長の作ったもう一人の自分だということを知っているが、作中で知っている人物は少ない。
現時点で”知っていると分かっている”のは桂馬だけで、恐らく知っているのが白鳥家の面々とリミュエルぐらいだろうか。

しかしドクロウちゃん口が悪くなったなぁ・・・
あの可愛かった妹はどこに行ってしまったんだ。




ドクロウがハクアに出した”お願い”は新地獄に戻ること。
その際に人間界で起こることには一切関与しないことが条件としてある。

これが何を目的とした指示なのかはまだ分からない。
後々に地獄側から事を起こせる人物を配置しておく必要があるということだろうか。
あるいは上を制御するためにそこにいる必要があるのか。




条件反射に近いんだろうけど、電話口で完全に信用できたわけじゃない相手から命令されて背筋を伸ばすハクアは御しやすそうだなぁ。

言い換えるとチョロインの要素が強い。
チョロ可愛い。




200話の扉絵にいたことからリューネの出番があることは分かっていたが、まだ動きはなし。
しかし相変わらずメタ的な勘の良さである。

とりあえずこの角度でこれだとはいてないよねコレ。




白鳥家でくつろぐ面々。
桂馬の中身は7歳だが、多分17歳でも絵面は多分変わらないだろう。

3人の間で桂馬の隣に座るのが誰かという争いは起こらなかったのだろうか?
・・・起こらなさそうだな。
当たり前のように歩美が隣に座ってこの配置に落ち着く気がする。




昔のよしみで尼寺に連れて行かれそうになった結を回収した柳さん37歳マジ有能。





かのんを回収するために爆破予告した柳さん37歳マジテロリスト。
岡田さんの「かのんどこー」はなんかもう様式美。
多分見えないところでもしょっちゅう起こってる。

結は柳さんと面識があるようなので、連れ出すのはそれほど難しくなかったかもしれないがかのんはどう説得して付いて来てもらったのだろうか?
結の様子からして説明はしていないようだし。

まぁ桂馬の名前を出せば100%に近い確率で釣れる2人だから、連れてくるだけなら簡単なのかもしれない。




桂馬がゲームをしながら寝てるだと・・・!

これが小学生の力か。
17歳の桂馬なら絶対に起こらないであろうイベント膝枕。
プレゼントタイムの最後は膝枕状態から目を覚ますと予想していたが、意外なところでぶっこんできた。




あゆみんも実にまんざらではない様子。
起こそうと抵抗こそしているように見えるが、そこに力は篭っていない。

それにしてもあゆみんおっぱい大きいね。
下から見上げることでより強調されるその存在感。


さすが公式で唯一スリーサイズが更改されたキャラなだけのことはある。
1stヒロインの貫禄ってやつだね。




続々と宿主が揃いつつある中で、仕掛け人にも関わらず足止めを喰らっていた天理。
その天理を迎えに来たのはもう1人の仕掛け人・ドクロウ。

随分と寒そうな格好をしているが気にならないのだろうか。
それともヘソを出さなきゃいけないような呪いにでもかかっているのか。




そういえばハクアとの電話ではハッキリと顔が描かれていなかった。
正体は分かりきっているのだが、こういったちょっとした演出は嫌いではない。

でも昨今でテレフォンカード使って公衆電話からってのは結構難易度高いんじゃなかろうか。




天理を助けるためと桂馬がいないことに説明をつけるための安易な嘘にあっさり騙される麻里さん。
まぁ桂馬のことに関してはゲームがあらゆるワイルドカードとして機能するので致し方なし。




10年前に一宿一飯の恩義のあるドクロウとしては麻里さんと桂木家に思うところがあるのだろう。
さすがに麻里さんは覚えていないようだが。

そして麻里さんのエルシィに対する評価の高さといったら・・・
いい子なのは間違いないが、存分に発揮されているポンコツっぷりを見ているなんとも言えない気持になってくる。




問題児(本人に自覚はないが)を持つ親としては担任には頭が上がらないだろう。
他のキャラの絡みも同様だが、今まで見えてこなかった、あえて描かれることのなかった人と人との繋がりが最近は出てくるようになってきた。

その意味でもやはり物語は今までとは違うステージに移行しているのだろう。




ずっと見守ってきた者の言葉。
10年間というのは短い時間ではない。
その間に本当に色々なことがあったのだろう。
お兄ちゃん大好きな純朴な娘からS系の口の悪い教師になるぐらいに。

教師になったのもより近くにいられるようにそうしたのだろうか。
そう考えると健気なのか重いのか分からなくなってくるが、押し付けてないから前者でいいんだろう。
婚期がーとか言い出さない内は大丈夫だ。




何か普通に仲良いねこの2人。
桂馬を過去に送った時点で天理が二階堂相手に敬語じゃなかったのが気になっていたが、そういうのが必要ない間柄ということのだろう。

まぁ天理は無口というか人見知りが激しいだけで案外丁寧じゃなかったりするので、敬語じゃない方が実は自然なんだけど。

しかしこの2人の会話の感じからすると、久々に会ったというわけではないだろう。
どうやって連絡を取っていたのだろうか。
キレ者のディアナさんは気づかなかったのか。

そういや最近ディアナさん見てねーな。

天理が舞高じゃないのも2人で打ち合わせてたりするのかもしれない。




”もう人間”ということは基は人間ではないということだ。
実際過去の時点においては人間には出来ない動きををしている。

ということは過去編以降でその力を失うようなイベントがあったということだ。
思いつくのは桂馬に伝えた”女の子達の代わりに穴を開けられる”というものだ。
でも心に穴が開いても身体が人間になるとは考えづらいので他にも何かあるのかもしれない。

そしてリミュエルの言っていた”私のおかげで力が使える”というのはここからだろう。




年を取ると本当に良く分かる言葉。
寂しいことだ。

悪魔の寿命がいかほどかはわからないが、エルハクですら300歳以上ということならば時間の感覚が人間とは大きく違っていただろう。
そんな生き方をしてきた存在が人間になって10年という時を過ごせば、それはもう光陰矢のごとしだ。




天理を白鳥家に届けて見ておきたいところがあるというドクロウ。
白鳥家って普通に歩いていける範囲にあるのか。
イマイチ具体的な地理が分からない。
何巻だったかの単行本にあった気がするが、さすがに情報量不足だろうし。

見ておきたい所とは一体どこだろう。
桂馬を呼び戻すためにあかね丸の下見をするぐらいしか思い浮かばないぞ。
他は今見ておく必要がある場所なんてあるだろうか?




そんなドクロウを見送る天理・・・ん?


ドーチャン???













ドーチャン!!!




完全な予想外である。
天うらとか言ってる場合じゃなかった。
時代は天ドクだった。

確かに天理は過去編からの仕掛け人だしドクロウと親交があるのは分かる。
しかし思ってたよりもずっと仲が良かったようだ。

今まで描いてこられなかった人間関係がここにきて一気に露出しすぎである。




おーなんと言っていいのやら。
過去編とそれ以前の展開を経てようやくここまで辿り着いた。

ここに来てようやく舞台が整ったとも言える。
過去編の目的で明かされているように、ここまでは予定調和なのだ。
未来に繋がる唯一の可能性の予定調和。

それは全て10年前(あるいはもっと前)に仕組まれたことであり、ようやく物語がそこに追いついた。


今にして思えば、天理が初登場したときに原作者のブログで”過去から来た女”と評されていた。
それは再会型幼馴染としての意味もあったのだろう。
そして過去編に入ってから10年前の天理が登場したときに”最後の女神”と紹介された。
つまりは天理篇の時の天理は本当の意味での”登場”を果たしていなかったということだ。

そして過去編を通して”過去から来た女”の意味が明らかになった。
それは同時に”一方通行幼馴染”の意味がハッキリしたということだ。

”一方通行”は天理あるいは桂馬が勝手に幼馴染と思っているという意味ではなく(そういう意味もあるだろうが)、ここに至るまで2人は幼馴染ではなかったということだろう。

天理にとって約束をした幼馴染の桂馬は”10年後から来た未来の桂馬”であって、当時の7歳の桂馬ではない。
10年という時間を経て桂馬が現代に戻ってきて初めて、2人は本当の意味で再会を果たし”一方通行でない”幼馴染となるのだ。
”過去から来た女”と”未来から来た男”が再会をして。



今回の話、というか過去編は結構全体的な配置換えが目立つ。
今までは桂馬のバディの配置換えぐらい(通常攻略:エルシィ→女神篇:ハクア→女神篇終盤:ちひろ)ぐらいだったが、人間関係が露出してくると共に結構組み合わせが変わってきている。

桂馬のバディについてはエルシィ→ドーちゃん→天理と遷移し、それ以外では事情知らない組の構成やハクア・ノーラのコンビ、天理・ドーちゃんのコンビと今までにない組み合わせが見られる。



次回はまた合併号なので1週間お休み。
まぁ年末年始だからしょうがないんだけどねぇ。
ぐぬぬぬ。

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