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2014年2月12日水曜日

神のみぞ知るセカイ FLAG260 「Paint It Blank」 感想

サブタイトルは Paint It Blank.
元ネタはローリングストーンズの Paint It Black.

元ネタが”Black”で『黒く塗れ』なのに対して”Blank”で『空白に塗れ』となっている。
色で考えるならば”Black”の対義は”White”だが、色としての【白】ではなく何も存在しない【空白】を強調したいのだろう。




なんか全身タイツさんたち愛嬌があって可愛く見えてきた。



リューネさんそんな胸にでかい穴開いてるのに楽しそうに笑わないでください。
こうなってるのを見ると魔法とかそんなの関係なく根本的に人間とは耐久性が違うようだ。




髪型って大事。
緊急事態だから余裕がなくて素に近いというのもあるんだろうけれど、髪下ろしてると普通にドクロウちゃんだね。
触覚みたいな前髪は残ってるけど。




ところでこのコマノーブラに見えないこともないけどどうでしょう。




ドーちゃんの奮戦むなしく破壊されてしまった渡航機。
今まで名称が確定されてなかったけど、ドーちゃんが渡航機って言ったから渡航機だ。

確実に積み重ねられていったフラグには抗えず桂馬が現代へと帰って来る手段が破壊されてしまった。
一筋縄ではいかないだろうとは思っていたが、割とマジでどうやって桂馬を戻すのかが分からなくなってきた。
代わりの装置を用意する、という方法では恐らく上手くいかないので現代においても【世界を作り直す】レベルの作業が必要になるのではないだろうか。

ところで速贄状態だったリューネさんはどこへ行ったのだろう。
一緒に潰されててそこらへんに転がってても嫌だが、どうなったのかはちょっと気になる。




あかね丸へ地下からアクセスしようとしていたじーさん+宿主達にも危険は迫る。

正確な位置は分からないが、状況から察するにかなり近くまで来ていたのだろう。
となると海底、そうでなくてもその近くにいることになるので非常にまずい状況。
落盤も十分すぎるほどまずいが、海水が入ってくるぞ。




現代で二階堂が「おにいちゃん」と呼ぶときは2828イベントだとか修羅場になるとか思ってたよ・・・
いやまぁ、別の意味で修羅場なのは間違いないんだけど。

しかしドーちゃんはやっぱり桂馬のことを「おにいちゃん」と呼んでいる&呼びたかったのだろう。
いつか相対して呼べる日が来るといいね。

そしてそのときはしっかりと修羅場って欲しいものだ。




一方過去では緊張感のない和み空間。
エルシィがいるから仕方ない。

結局桂馬のやらなきゃいけないこととは何なのか。




ドーちゃんの必死の呼びかけに反応する桂馬。
こういう場合大抵は気のせいで終わってしまう。

実際エルシィはまるで気づいていない。
実に安心感のある平常運転である。




しかしそこは流石の神にーさま。
聞こえたかもしれないで即行動に移れる思い切りの良さはやっぱりゲームの賜物か。

聞こえた気がする→気のせいか→気のせいじゃなかった、は定番だからね。




どうすれば良いか、その道を過去で示したのはドーちゃんだった。
そのドーちゃんがどうしたら良いのか、どうするべきなのか分からなくなってしまった。

それはつまり、計画が失敗した。
打つ手がなくなった。




世界を、未来を救うための道が失われたことを意味している。




GAME OVER. だ。




桂馬が現代へと戻れなくなる。
それの意味するところは世界の消滅だ。

物語が始ってここに至るまで、その世界があったのはドクロウの手によって改変された過去とその結果の現代が同時に存在していたからだ。
しかしその過去の原因と現代の結果を担う桂馬が【予定されていた軸線上】に存在できなくなると、過去も含めて繋がった世界が維持できなくなってしまう。




故に世界は、【空白】に戻された。



サブタイトルの”Blank”の意味する空白とは、世界が消えてしまうことだった。
命令形になってるのに違和感を覚えるが、元ネタが存在しているのでそこのところはご愛嬌だろう。

しかし本当にすぐに上手く行って戻ってはこないだろうとは思っていたが、BAD ENDを通り越して完全にGAME OVERになってしまった。
桂馬が戻ってこれない状況次第ではあるが、確かに考えてみれば戻ってこれない=世界が成り立たないなのでGAME OVERで空白になってしまうのも納得できる。


ならばどうすれば良いのか。
ここからどうすれば世界を存続させることができるのか。

それができるのはその世界の住人ではなく、文字通り【神】である必要があるのではないか。





そして選ばれたのは、



桂馬ではなく、天理。




ちょっと先どころか何もかもが読めない展開になってきた。
何故天理だけが残ったのかも分からないし、そもそも本当に天理だけなのかも分からない。
この辺りの説明は次回以降ということなのだろう。
仮説は立てられなくもないが、情報不足なので大人しく待っていよう。

今回はコマが割けたり空白ページがあるなどメタな演出のある回だった。
こういったメタな演出を嫌がる人もいるだろうが、個人的には演出が機能しているなら大歓迎だ。
その意味で今週は良い意味で衝撃的な演出だったと思う。
最近だと月光条例の空白ページの使い方も非常に上手かった。

一方でやはり”白いページ”を”手抜き”と感じてしまう人がいるのも事実。
演出としての効果が望めるなら決して手抜きではないのだが、(作画に)手が込んでいないという意味では手抜きに見えてしまうのだろう。
作画だけが労力の全てじゃないんだけどね。

とはいえ雑誌掲載の演出としては良いが、コミックス向けではないなーと思ったのも事実。
修正必須というわけではないが、少し調整したほうが良いのかもしれない。

2 件のコメント:

  1. 天理はどうしてもメインヒロインという感じがしない
    まあもともとそういう風に若木先生が描いている漫画だけども、これだけ他のヒロインとの扱いに差をつけておいてメインヒロインじゃないって、つまり何が言いたいかというと、やっぱり天理死んでまうん?

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    1. 天理はもはやヒロインというよりは主人公ですね。
      あんまりギャルゲーヒロインみたいな関り方をしてないから特にそう思うのかも。

      展開として天理が犠牲になってしまうのは桂馬の目指すEDとしてはNGなので大丈夫だと思いますが、一時的な退場はあるかもしれません。
      というか一旦退場するとずっと前から思ってます。

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