Expectationの意味は【予想】
どちらかというと期待や待望といったポジティブな意味だ。
それを no で無としているのだから、見込みのない、無望ということか。
そもそもセカイが無であるのなら希望も絶望もありはしない。
過去においては現代の流れとは別に世界が存在しているので、特異点を除いてそのまま存続できているのだろう。
桂馬の身体は過去のものなので、同様に影響を受けていないが中身は現代からやってきた特異点そのものなので現代同様消失してしまう。
つまり、肉体は存在するが精神の存在しない置物となってしまったわけだ。
同時にエルシィも含めて特異点であるので、過去の世界に存在することは許されない。
エルシィの場合は桂馬と違い身体も一緒に過去に来ているので一緒に消えてしまう。
エルシィが消えてしまうこと自体を自覚できるのがちょっと不思議だが、時間移動をしているので既に通常の世界とは違う軸に存在しているのかもしれない。
その辺は考えても及ばないので良く分からない。
実際には過去のここまでの状況自体が、未来(現代)から来た桂馬の干渉によって成り立っているので過去の世界も消失しなければならないのかもしれない。
既に消失が始っていてその途中なのか、特異点が排除されているだけなのか、可能性が残っているからかろうじて存在しているのか。
あるいは完全に切り離された世界として静止しているのか。
世界が消失した理由は分かる、だがなぜ天理が残されたのか。
その理由はすぐに分かる。
天理以外にこの世界に残されていた少女・九条月夜。
2人の共通点は明白で、女神の宿主だということ。
つまり女神の宿主となった少女達はこの空白の世界に取り残されるということであり、あわせて6人の少女達だけが残されていることになる。
天理→月夜は九条さん。
まぁ多分天理は全員「苗字+さん」だろう。
特にイベントもなく続々と集まってくる宿主達。
他になにも存在していない世界だから距離があってもすぐに見つけられそうである。
とはいえ同じ車内にいたはずなのになんでそんなに離れているのか。
天理→結は五位堂さん。
月夜→栞は栞、これは前から出てるか。
月夜は誰に対しても名前で呼びそう。
結→栞は汐宮さん。
結と栞も基本は「苗字+さん」だろう。
結は仲良くなれば名前で呼ぶが、栞は今のところ苗字以外で呼んでいるキャラがいない。
月夜が第一号になるのだろうか。
かのんは「名前+さん」が多い。
とはいえ岡田さんのような例もあるから新密度だけで決まってはいないっぽい。
歩美は多分結と同じような感じ。
新密度で大体の呼び方が決まるタイプ。
ところであゆみんガッツリホールドしとるね君。
天理可愛い。
でも起こす気ないだろうそれ。
そして動かなくなっちゃったって、まるで玩具のような扱いである。
脈拍とか呼吸とかそういうのは大丈夫なのだろうか。
誰も確認してなさそうである。
天理は賢いなぁ。
持っている情報量の違いか、現状に対してある程度の推論が立てられる。
他の宿主たちは程度の差はあれほぼ情報は持っていないので、現実とは思えない状況に陥ったという認識しかでない。
恐らくこういった状況に一番耐性があり、理解があるのは栞だろう。
天理は現実として事情と状況を理解している。
対して栞は桂馬と同じく、クレイジーと言えるレベルで本を読んでいるので現実離れした状況への適応力は高そうだ。
ここらで存在感をアピールしておきたいところ。
機械が壊れたから、桂馬を呼び戻せなくなり現在と過去が繋がらなくなった。
その結果、世界が消えてしまった。
天理の推測は正解だろう。
多くの読者の認識とも差異はあまりないはずだ。
事情を知らなければ俄かには信じられない話だ。
まぁ知っていてもこの娘は理解できないと思います。
他の娘が大なり小なり状況を理解・認識してそうな感じなのに対して、授業中にこの問題分かんない程度の認識しかできてなさそうな表情である。
エルシィがいないせいか、あゆみんのポンコツ度が上がっていく。
このままだとまずい。
頭に行く分の栄養も胸に行っていると言われるのも時間の問題だ。
世界が消えてしまったのに、自分達は消えていない。
至極当然な疑問である。
共通項は”女神がいる”ということだけ。
ならば女神の宿主である、というのが残された理由だと考えるのが自然だ。
しかしそれでは桂馬(の身体)が残されている理由が分からない。
過去で桂馬が静止し、エルシィが消えたのも過去と現在が繋がりが断たれた以外の別の理由があるのかもしれない。
機械が壊れたのが原因なら、直せばいいじゃん。
まさに正論。
しかし時空を越える機械など人の手には余る代物だ。
ならば神の力を使えば良い。
久々登場ウル婆姉。
忘れられがちだが、女神達にはちゃんと属性や特技がある。
アポロが芸術・医療の神だったりマルスが戦いの神(笑)だったり。
ウルカヌスはVulcānusでありVulcanだ。
ヘーパイストスと同一視される火と鍛冶の神である。
ちなみに目や耳が悪く歩けない設定は恐らくヘーパイストスが奇形であったという話からきている。
ウル婆さんによる状況の補足。
本当に世界が消えたのであれば、女神=天界人といえど例外にはならない。
女神とその宿主、過去に行った桂馬(の身体)と渡航機、その核となっていた球。
必要な因子だけが残された空白の世界は、間違いなく”意図的な世界”だといえる。
それが誰の、あるいは何の意図なのかは分からない。
しかしソレは時間や因果律を越えたもっと上の次元の何かなのだろう。
ウル婆がいろいろと教えてくれるがやっぱり理解のできないあゆみん。
くるくるパー路線を推し進めるだけではなく、現状を不服に思っている描写が多く見られる。
単純なキャラ付けのためにやっているとは思えないので、後の爆弾になりそうだ。
ぶっ壊れた渡航機を直すのはそれほど大したことではないらしい。
すげぇなウル婆。
しかし姉妹を出すまでもなく、自分だけで出来るといいつつ宿主たちに力を貸してくれというのはどういうことだ。
そのままの状態では能力が使えないのか、それとも桂馬を呼び戻すのに宿主の娘達全員が必要だと言っていたのと同じ理由で何かあるのか。
何はともあれ、あっさりと修復される球。
まぁ情報源もイベントが起きる要因もない世界なので引っ張ってもしょうがない。
渡航機が修復されたことで止まっていた過去の桂馬が動き出す。
エルシィはどうなのだろうか、描かれていないから分からない。
現代においても状況は変わっていないので、一時的に復旧したような状態なのだろう。
桂馬は事象の核たる存在となっているので肉体が消滅していなかったとも考えられる。
ともすると尚更より上位の意思が介在しているように思える。
天理以外の娘は渡航機がどういう機能を持っているかは知らない。
実際に声が聞こえてきたところで、相手が誰かは分からないだろう。
特に小学生低学年の男児と高校生では声が違いすぎる。
人にもよるが電話口で小学生の声を聞いても男の子か女の子かすら分からなかったりする。
だから聞こえてきた声が誰の声かは分からないのだ。
ただ一人10年前の桂馬を知る天理を除いては。
さすがに天理だけでは状況が動かせないと思っていたが、空白の世界に残されていたのは宿主達(と女神も)だった。
女神達が揃っているのであれば状況はある程度動かせるのでそう長い展開にはならないだろう。
一方で兼ねてより示唆されていたより上位の意志が存在する可能性が説かれている。
まぁ前も言ってたのウル婆だったからあんまり変わってないといえば変わってないけど。
状況的に主人公不在・無力の展開が続いているが代わりに天理が行動を示す主役として機能している。
やはりキャラクターのあり方としてヒロインというよりは主人公の立ち位置に近くなっている。
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